2010年11月8日月曜日

Modern meaning of the Apollo 11

こんにちわ、こすげです。
巷では、なにやらいろんな物が流出しているようです。まーそれに関しては個人的な意見はあるんですけど、かなりピンと外れな違憲なんで、まとまったら公開しようかと思います。
で、今日のお題は、昨日の日曜日の午後、NHKアーカイブスで、アポロ11号の月面着陸を立花隆氏が推薦して、着陸当日の放送のダイジェスト版を、NHKで放送していたんですね。
1960年生まれの僕にとって、1969年というのは確実に記憶に残る歳になっていたので、アポロ11号の月面着陸は良く覚えています。たしか当日は小学校をさぽってテレビにかじりついていたんじゃないかな。で、画像がLM(Lunar Module)から送られてきて、いつアームストロング船長が月への第一歩を踏み出すのか、目を凝らしてみていたのですが、画像がかなーり不鮮明だったため、どれが第1歩だったのがとうとう分からずじまいだったことを覚えています。
昨日、アーカイブスを見ていると、NHKのスタジオに、地学で有名な東大の竹内均先生やら、変わったところでは奈良薬師寺の高田好胤和尚だとか、ファッションデザイナーの森英恵さんなんかが出てきて、それぞれの立場で、まったく役に立たないピンと外れな意見を述べられていたのが、ポイントが高かったです。
またLMが着陸する様子を、(今見るとすげーチープな)コンピュータ・グラフィックス!で実況していたのは、おもしろかったです。あの画像って、大学時代に初めてコンピュータゲームとして触った「月面軟着陸ゲーム」・・・要は、一定時間毎に月上空にあるLMの高度、上下方向の加速度、現在の質量が表示され、それで燃料消費量を数値で入力してやって、その燃料消費量に応じてLMが、上がったり下がったりする。。。で、うまいこと、燃料消費量を調節してLMを月面に軟着陸させる。。。ってテキストベースのゲームですね。で、その、「月面軟着陸ゲーム」をバージョンアップしたものに、ワイヤーフレームで月面とLMを描いたものがあったんですけど、それそのままじゃん、なんて懐かしい思いをしたりしていました。
それらのなかで、一番印象に残っているのは、モスクワ!からの中継で、ソ連!の科学者が「アポロは危険だ」と談話を発表したってのがあったんですね。僕はそれを聞いたときに「負け犬の遠吠え」じゃん、って思ったんですけど、その後アポロ13号が月に向かう途中で機械船の酸素タンクが爆発した時に、その談話を思い出して、もしかしたら「負け犬だっかかもしれないけど、遠吠えじゃなかったんだなぁ」って思ったことがものすごく、同時代のこととして印象に残っています。

その後アポロ計画は20号までの予定が、17号で打ち切りになったわけですけどね。

アメリカの有人宇宙計画は、マーキュリー、ジェミニ(ここまでは、僕は話として知っているだけで、リアルタイムでの雰囲気はしりません)と続いて、アポロ計画である一つの頂点に達した訳です。僕の持っていた印象は、アポロ11号の時は、熱狂的にアポロ計画を支持したアメリカ市民が、次第に宇宙に対する関心を失い「数人の人間を月に送るお金があったなら、住む家を!」と言い出し、NASAの予算が削減されるまでに時間がかからなかったってことなんです。時期的にオイルショックの影響かと思っていたんですけど、今調べてみると、計画の中止が決定されたのは、オイルショックの前みたいなので、直接は関係ないみたいです。その後外惑星探査計画のボイジャー1号2号(これは有人でない。。。それにボイジャーには極めて個人的な思い出あり)、スペースラブ、スペースシャトルって、細々だけどアメリカの宇宙探査計画は続いて行くわけです。

さて、こう書いてみると、(科学的)成果の評価(期待)って時間的には長続きせず、それを支持していた世論!も、時間が立てば敵に回る、って構図が、至る所にあることが分かります。
例えば、健康保健制度改革を打ち出し「Change !」の掛け声とともに当選したオバマ大統領、日本でも長らく続いた自民党による政界支配を批判した現民主党政権、様々な理由がありますが当初の成果(期待)の評価がひっくり返ってしまった例ですね。個人的なことを言わせてもらえば、現民主党政権、いまさらの様に言わせてもらえば、こうなることは分かっていたので、僕は前回の総選挙では民主党に投票しませんでした。しかも、何とかガール出身(あ、何とかガール出身が悪いっていってないです。出身はどうでもちゃんとしたポリシーによる行動を取ってもらえれば、前身はなぁんでもいいんです)の、何とかって議員の「2位じゃだめんなんですか?」ってとんちんかん発言で、科学技術・教育関連の予算がばっさり切られるなんておまけもついたので、めずらしく僕の未来予想が当たった、稀有の例なんですけど(笑。

はてさて、アポロ11号の今日的な意義、ってことですけどね。例えば立花隆さんは、その著書「地球への帰還」の中で、宇宙に飛び出した宇宙飛行士たちのその後を取材して、(飛行士たちの)内面の変化に興味を持ったと述べられています。僕もその著書を読んだんですけど、アポロ15号のアーウィンがのちに宣教師になった(しかもノアの箱舟を大真面目に探そうなんてプロジェクトまで始めちゃう)なんて、おもしろい話がありますが、当事者個人のインナースペースの変化ってのに最大の焦点を当てるのは、なんかなぁと思っちゃう訳です。たしかに宇宙に行った人のインナースペースは変化するでしょうけど。また、宇宙から地球を眺めると、自分や身の回りのトラブル、国家間の紛争なんかも、極めてちっぽけなことに思え、全人類が意識の進化を遂げるきっかけになるなんて、大上段に振りかぶった意見もあります。うーん、この辺は、攻殻機動隊2ndGIGの久世英雄君の下部構造から上部構造への強制的な・・・って教科書的な考えに近いのかなぁ。まあ、これも、僕としてはパスかな。それから、ムーンホークス説(アポロ計画で人類が月に行ったのは大嘘って説)も、おもしろい考察材料だと思いますけど。

僕にとって同時代のことである、アポロ11号の月面着陸、コンピューターと人間のせめぎあいの始め、ってことなんだと思います。こういうと、何やらターミネータ的な世界観のことを行っているのかって勘違いされそうですけど、そうじゃなくて、今はやり(はやってないってw)の自動化の意義について考えるきっかけになるんじゃないかってことなんですね。
アポロ計画では月までの通信に片道約1.5秒ほど時間がかかるので、アポロから地上にデータを送信して処理を行い素の結果をアポロに戻すってことができなかったこともあって、まあ、初めてプロセッサとも呼べるようなものが宇宙船に搭載されました。アポロの成功はそのプロセッサの支援なしにはなし得なかった事実があります。しかし一方で最後の判断は人間が行っていたという事実もあるんですね。例えばアポロ11号のLM着陸寸前、着陸予定地がでこぼこだったため、アームストロング船長がLMの自動操縦をオーバーライドして平地まで誘導したって話も伝わっています。これって、僕から見れはコンピュータと人間の理想的な関係何ですけど、現代ではコンピュータがもっと多くの部分を受け持っちゃっているわけですね。
例えば、最近買い換えた自動車、ギアにはエレクトリックCVTってのがついています。これ、無段階変速なんでその時の車速やエンジン回転数などに合わせてもっとも効率の良いギア比を選択できるため、低燃費化には優れた武器な訳です。もちろんエンジンとモーターの2つを使うハイブリッドはもっと高度な制御を行い、より効率が良くなっていることと思います。でも、じゃあ、車が僕の意図したとおりに動いてくれているかっていうと、そうじゃないわけですね。それは長い、そして割と急な坂道を登るとよくわかります。アクセルの踏み込みと車の加速度が一致しないんですよ。すごい違和感がある。
それから、カーナビもそうですね。カーナビの指示どおりに運転できていれば良いんですけど、一時的な道路の閉鎖なんかがあると、カーナビが使えない。それまで何も考えずにすんだ、いわば you have control 状態の時に、急に i have control にさせられちゃう。これってすげー困る。これから自分がいくべき道・・・ってことをまったく考えずに済んだのを、急に考えなければならかくなった時の恐ろしさ?は、体験すればよくわかります。そんな時に、歩行者とかが飛び出してきたりしたら、普段は避けられるのに、そのままぶつかっちゃうなんて、ふつーのことだと思いますね。

「コンピュータによる自動化、、、それはあくまで人間支援にとどめるべきで、人間甘やかしの方向に進んではいけない」これが、最近の僕の主張なんですけど、誰も賛成しないだろうなぁ。。。で、僕に言わせれば、アポロ計画では、コンピュータと人間の関係がとてもうまく行っていた(やや、コンピュータが劣勢だったかもですけどね)。。。でも、それ以降、特にこの10年、コンピュータに押されっぱなしなのが、人間なんだよねー。ってことなんです

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